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社会実験開始前の首都圏外郭放水路を見学した時の様子

お出かけ
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東京・埼玉の治水対策事業に貢献している首都圏外郭放水路は、集中豪雨による河川の氾濫を防ぐため、埼玉県春日部市に建設されました。

埼玉県東部は、ゼロメートル地帯が広がり河川も多く、洪水が発生しやすいところです。首都圏外郭放水路は、この近くを流れる河川の水を取り込み、川幅の広い江戸川へ放流する役割を担っています。

首都圏外郭放水路は、防災施設ではありますが普段は水が入っていません。このため、「社会実験前」は、特定の日時のみの事前申し込み制で無料で見学会を開催していました。

2018年8月から「社会実験」と称して有料で見学会が開催されるようになりました。また、2019年3月からは「社会実験第2弾」としてリニューアルをし、見学会を実施するようになっています。

この記事は、2019年3月から行われている「社会実験第2弾」より前の見学の様子です。
2019年3月以降の見学の様子は、公式サイトを参照してください。
首都圏外郭放水路
首都圏外郭放水路は、中小河川の洪水を地下に取り込み、トンネルを通して江戸川に流す地下放水路です。

画像は注釈があるものを除き、D300+ AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-EDで撮影。

調圧水槽

首都圏外郭放水路で見学ができるところは、調圧水槽と呼ばれるところです。調圧水槽の見学は予約制となっています。

調圧水槽へは、この入口から116段の階段を下っていきます。調圧水槽の底に近づくにつれ、そのスケールと迫力に圧倒されます。

調圧水槽は長さ177メートル、幅78メートル、高さ18メートルの広大な空間と、59本の柱で構成されています。調圧水槽の床面積は、サッカーグラウンドとほぼ同じくらいの広さがあります。まるでパルテノン神殿のような空間が広がります。

柱は高さ18メートル、奥行き7メートル、幅2メートル、柱1本あたり約500トンの重さがあります。

柱の役割は、調圧水槽内の水流を弱めるためのものです。

また、調圧水槽そのものが地下水によって地面に浮かび上がるのを防ぐため、柱と天井部分の梁で荷重をかけて地上への圧力を弱める働きをしています。

調圧水槽の中はカメラにとっては暗いため、撮影難易度は高い部類に入ります。フラッシュはこの広大な空間には役に立ちません。調圧水槽内ではフラッシュを使わず、ISO800~2000に設定して撮影しました。理想は三脚を使い大口径広角レンズを使っての撮影です。ただ、調圧水槽内の滞在時間は約15分間ですので、あまりゆっくり撮影している余裕はありません。

この画像のみD300s+Ai AF Nikkor 35mm f/2Dで撮影

立坑

立坑は、調圧水槽の隣に設置され、豪雨の際に付近の川からの水を取り込む役割をしています。
立坑のスケールも超弩級?(◎o◎)/!内径30メートル、深さ70メートル、自由の女神がスッポリ入ってしまいます。

画像の左側の階段と比較すると、そのスケールの大きさが分かります。

画像は調圧水槽から撮影した立坑です。社会実験開始前は、ここから先は立入禁止でした。

龍Q館の様子

龍Q館屋上からの眺め

調圧水槽の上部は多目的グラウンドとして活用されています。
このグラウンドの下に調圧水槽があります。

画像中央にあるオブジェは、トンネルを掘るシールドマシンのカッターをリサイクルした時計です。

龍Q館内部の様子

放水路をモニター管理する中央操作室。ウルトラマンコスモスの撮影でも使われました。

龍Q館の展示コーナーでは、首都圏外郭放水路の役割などのパネル展示があります。有名人・芸能人も多数来場していて、多くの色紙が飾られていました。

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