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フィルムとPentax SPがとらえた松本城、デジタルと比較してみた。

カメラ・写真

松本城は5重6階の天守としては現存する日本最古の建物です。
1936年(昭和11年)には国宝指定にされています。
フィルムとデジタルで撮り比べをしてみました。

※拙娘が撮影した、水面に映る松本城天守閣(デジタルで撮影)

はじめに

松本城は1593年(文禄3年)ころ築城されたと推定されています。
下見板の黒と漆喰の白が描くコントラストが優美な姿を見せています。
天守の最上階からは、北アルプスの山容や松本市内を見渡すことができます。

画像は拙者が2012年5月、松本城を訪れた時にフィルム一眼レフカメラとデジタル一眼レフカメラで撮影しました。

撮影当日は曇りがちの天気でしたが、時々青空が見えることもあり、露出決定が難しい撮影でした。

撮影で使った機材

今回の撮影で使ったカメラです。

  • フィルム一眼レフカメラ:Pentax sp+Super-Takumar 55mm1.8、フジカラー SUPERIA X-TRA400 S
  • デジタル一眼レフカメラはNikon D300s+AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-EDです。

フィルム一眼レフとデジタル一眼レフで取り比べ

南側から松本城天守を撮影

松本城の石垣は、細工しない自然のままの石を積み上げる野面積み(のづらづみ)による手法で造られています。
勾配がゆるく高くはないですが、石垣の中には16本の柱が埋め込まれており頑丈な造りになっています。

Pentax sp+Super-Takumar 55mm1.8

SUPERIA X-TRA400 S 24 f8 1/500秒

D300sで撮影

f/8 1/320秒 RAW ISO 200 WB:sunny

正面から松本城天守を撮影

正面向かって右側の天守は「乾小天守」です。
乾小天守は天守と連結している3重4階の櫓です。
乾小天守内部にはたくさんの丸太柱が使われています。
なかでも3階4階にある12本の柱は松本城が最初に建てられたころのもので、400年以上の歴史があります。

Pentax sp+Super-Takumar 55mm1.8

SUPERIA X-TRA400 S 24 f8 1/500秒 ISO 400

D300sで撮影

f8 1/250秒 RAW ISO 200 WB:auto


正面向かって左側には月見櫓があります。
現存する城で月見櫓を持つのは松本城と岡山城のみです。
月見櫓は開放的で気持ちがいい空間です。

Pentax sp+Super-Takumar 55mm1.8

SUPERIA X-TRA400 S 24 f11 1/500秒 ISO 400

D300sで撮影

f/11 1/250秒 RAW ISO 200 WB:auto

まとめ

逆光での撮影は

逆光での撮影となった松本城天守を正面から撮影したカットは、レンズの性能差がもろに出た印象があります。
特に、Super-Takumar 55mm1.8ようなオールドレンズは、逆光のような厳しい撮影状況には弱い傾向があるため、どうしてもフレアの影響でコントラストが低下してしまいます。
今回の画像にもその傾向が顕著に出ています。

解像度の違いは

今回の撮影は解像度を要求されるような被写体ではないですが、天守の屋根の部分などでは、レンズの良し悪しが出てくるところです。
特に単焦点レンズでの撮影は、解像感が増して歪みも少なく画像の抜けもよいので、更に良い画質で撮影をすることができます。

フィルムでの撮影は

今回の撮影では、ネガフィルムを使いました。

ネガフィルムでの撮影は、レタッチよりもスキャンのほうが大変でした。

フィルムスキャンで気をつけていること。
拙者が実践しているフラッドベッドスキャナーでのフィルムスキャンです。 フィルムスキャンの画質は、フラッドベッドスキャナーのセッティングの仕方で大きく変わってきます。

ネガフィルムはEPSON GT-X770で解像度を3200dpiに設定してスキャンしています。EPSON GT-X770でのスキャン後、Photoshopで調整・リサイズ処理をしています。
EPSON GT-X770は最高4800dpiでスキャンすることができますが、フィルムの粒子の粗さが目立ちます。

今回掲載の画像では試していませんが、スキャナーの解像度は2400dpiがバランスが取れているように感じました。

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